卵巣脳腫関連の記事4つ
卵巣脳腫についてネットサーフィンしていて、様々な記事が一括にまとまったものが欲しいな、という個人的な思いがあったため、こちらですこしまとめさせていただきます。
→卵巣脳腫について大まかな説明が書かれています。また、手術の方法が絵で解説されているあたり、私にとっては理解しやすかったです。
→「レディースホーム:LADY’S HOME」という婦人科系の病気(主に子宮内膜症や卵巣脳腫)について書かれている記事の中の一つです。卵巣脳腫だと診断された方の中で、特に怖いのは激痛を伴う「茎捻転」ではないかな、と思い、挙げさせていただきました。頁の最後に実際に捻転した写真があるので、苦手な方はご注意ください。
→上記と同じサイト様の中から、2年前に私経験した「腹腔鏡手術」についてかなり詳しく書かれています。
→卵巣脳腫に限らず、乳癌など婦人科系の病気全般について書かれているサイト様です。
3回目の卵巣嚢腫〜27歳
本当は全て済んでからこの記事を書くべきだと思ったのですが…
3度目の卵巣嚢腫は、実はまだ完治していません。
ですが、何分記憶力の弱い私ですので、宙ぶらりんですが書かせていただきます。
2回目の手術か、2年半後の今年冬、また右卵巣嚢腫が再発しました。
腫れは4cm程度ですが、以前とは違い、お腹の膨張と共に、今度は右下腹部から腰にかけて引きつるような痛み、チクチクするような痛みがあり、いつもの食事の量をいただいても吐き気が残ります。
それから、月経期間でもないのに、体温調節がままならない時が増えました。
身の回りの状況として、今と以前で大きく違うところは、今は側に将来を考えている人がいる、ということです。
今私は27歳ですが、右卵巣を全摘してしまえば、確実に子供を望めなくなります。
彼や彼のご両親はそれでも構わないと仰ってくれていますが、子供を作れる可能性が0%と1%とでは全く意味が違ってきます。
何より、仕事柄何より子供が大好きな母にとっては、本当にショックな話だろうと思うのです。
現状はこのようなところですが、また2年前と同じ病院で取り扱っていただけそうなので、今は不安半分といったところです。
ちなみに、1ヶ月先までMRIの予約が空いていないため、それまでは痛み止めと胃薬で様子を見ています。
卵巣嚢腫をはじめ、婦人科系の病気に罹る確率は意外と高いそうです。
現に私は、この27年間で3度も卵巣嚢腫に罹っています。
卵巣嚢腫は人により悪化するスピードが違います。
検診は少なくとも半年に一回、をお勧めします。
私の体験が、どなたかのお役に立てれば幸いです。
2回目の卵巣嚢腫〜24歳
2回目は、2年半前の、またもや夏でした。
25歳の誕生日を目前に控えていて、その日も朝起きぬけにトイレに行った際、膀胱炎のように下腹部が引き攣れる感覚があったため、またここ数ヶ月の間に、まるで妊娠したかのようにお腹が膨れてきていたため、念には念をということで地元の婦人科に受診しに行ったことが、卵巣嚢腫発覚のきっかけでした。
ちなみに、何度か婦人科検診にも通っていましたし、その折には異常もありませんでしたから、正直半信半疑でした。
地元の婦人科病院での診断は、巨大右卵巣嚢腫でした。
右側の卵巣が、鳩尾まで肥大し、レントゲンには信じられないほど大きく縦に伸びる白い影がはっきりと映っていました。
衝撃的なレントゲン写真だったので、今でもその写真は取ってあります。
肋骨下まで来ていて、胃、腸、肺などあらゆる内臓を圧迫していました。
破裂しなかったのが不思議だと言われました。
卵巣は沈黙の臓器とも言われていて、当時も太ったなぁと腹筋をするほどだったので、症状が進行していることすら気づいていませんでした。
半信半疑でも病院に行っていなければ、恐らく破裂して、6歳の時以上に苦しんだと思います。
検診は半年に一回くらいにして、掛かりつけの婦人科病院を作っておくべきだと、今は強く思います。
腫瘍マーカーの結果、良性だったので一先ずホッとしました。
すぐに母に連絡し、地元の病院に紹介状を書いていただいて、6歳の時とは別の大学病院を受診しました。
6歳の時に手術した大学病院は、当時はとにかくあらゆる対応が酷くて、違う病院を受診することは私と両親双方の希望でした(今は分かりません)。
大学病院で採血などをし、手術は2ヶ月後の秋にしていただくことに決まりました。
手術の数日前から入院し、MRIなどを受け、手術に関する説明を主治医の方から受け、手術前は水以外何も口にせず、腹腔鏡手術に臨みました。
すでに左は全摘していたため、なるべくいい部分は残していただきたいという希望にも応えていただくことが叶いました。
ただし、十中八九再発はしますという説明はいただきました。
手術の後、意識が戻るとものすごい悪寒と、手術のために体内に入れた炭酸ガスなどのせいで大変苦しかったのを覚えています。
寒さはしばらくすると落ち着きましたが、炭酸ガスによる体の痛みは2週間程残りました。
その痛みが原因で、歩行練習は大変苦労しました。
入院はトータル9日ほどでしたが、入院費と手術費は、保険がきいたため合わせて9万円でした。
完璧に歩けるようになってからはシャワーもいただけましたし、主治医の方を初めスタッフの方々皆さんが本当に親切で、この大学病院を受診して本当によかったと思いました。
卵巣嚢腫だからといって、必ず全摘になる、というわけではないことを知りました。
もちろん芽を残すわけですから、十中八九再発する、という先生の言葉は本当にその通りだと思います。
私に至っては人生二度目の卵巣嚢腫でしたから、なおさらです。
ちなみに、私以外の家族、親戚にそのような病気の人は見当たりません。
唐突に起こり得る可能性もあるので、是非地元の検診に足を運んでみてください。
初めての卵巣嚢腫〜6歳
さて、私が初めて卵巣嚢腫に罹った時のことを書かせていただきます。
私が初めて卵巣嚢腫に罹ったのは、6歳の夏でした。
その日は夏休み中で、家には一緒に暮らしている祖母と、まだ小さい妹がいました。
その日は朝7時くらいに腹痛で目が覚めました。
その時の感覚は便意に似ていて、元々お腹を壊しがちだった私はその時も「またお腹が痛いや」といった気持ちで起き抜けにトイレに駆け込むだけでした。
その後リビングに降り、朝食を食べつつ何度もトイレに向かいました。
祖母も、お腹をよく壊す私のことはよく知っていたので、さほど気にしていないようでした。
激しい痛みが唐突に来たのは、起きてから1時間くらい経ってからだったと思います。
お腹の中が引きちぎれるような、ズキズキとした激しい痛みで、文字通りリビングの床を転げまわりながら「痛い、痛い」と口にしていたことを覚えています。
祖母はびっくりして救急車を呼びました。
救急車が到着する数分でさえ、途方もない時間に思えました。
救急車が到着してから、行き先の大学病院が決まったのはすぐでした。
一週間前、その大学病院で左下腹部(ヘルニアか脱腸)を手術したばかりだったからです。
その時は祖母も、連絡を受けた両親も、救急隊員の方も、皆以前の手術が原因の痛みだと思っていたようです。
病院に着いてからは、実はあまり沢山の記憶がありません。
とにかく痛くて苦しくて、駆けつけた母や祖母に抱っこして貰いながら、診察を待っているところだけははっきり覚えています。
痛みで起き上がれず、また背筋も伸ばせず横になり丸々ことしかできなかったため、レントゲンや様々な診察に時間がかかったと、あとで両親から聞きました。
6歳で卵巣嚢腫に罹るのは、大変稀なことなのだそうで、原因がわかるまでに痛み止めも無く7時間近く罹ったと聞いています。
最終的に婦人科で卵巣嚢腫茎捻転だと判明した後は、緊急手術でした。
結局、左卵巣は全摘になりました。
取り除いた卵巣は4cm程に肥大しており、中には髪や歯が入っていたそうです。
どうやら勝手に細胞分裂をしてしまい、髪や歯ができてしまったということでした。
手術費、入院費でトータル30万円ほどかかったそうです。
この時の痛みは、"左側"といったような部分的な痛みではなく、お腹全体が痛くなる感覚です。
感覚的な表現で申し訳ないのですが、激しい痛みが起こる前は、しぶしぶとした、生理痛のような生っぽい痛みに似ていました。
そこから唐突に、息のできないような痛みに変わりました。
まだ幼い女児の腹痛を、即座に卵巣嚢腫だと判断することは難しいことだと思います。
今は分かりませんが、当時はあまり症例がなかったようでした。
女の子が転げまわるようにお腹を痛がった場合、時には私のような症状もあり得るかもしれないということを、心の片隅に留めておいていただけると嬉しいです。
7時間の待機時間は、本当に地獄のようだったので…