卵巣嚢腫体験記

卵巣嚢腫に3回罹った27歳の体験記。どなたかのお役に立てれば幸いです。

2回目の卵巣嚢腫〜24歳

2回目は、2年半前の、またもや夏でした。

25歳の誕生日を目前に控えていて、その日も朝起きぬけにトイレに行った際、膀胱炎のように下腹部が引き攣れる感覚があったため、またここ数ヶ月の間に、まるで妊娠したかのようにお腹が膨れてきていたため、念には念をということで地元の婦人科に受診しに行ったことが、卵巣嚢腫発覚のきっかけでした。

ちなみに、何度か婦人科検診にも通っていましたし、その折には異常もありませんでしたから、正直半信半疑でした。

地元の婦人科病院での診断は、巨大右卵巣嚢腫でした。

右側の卵巣が、鳩尾まで肥大し、レントゲンには信じられないほど大きく縦に伸びる白い影がはっきりと映っていました。

衝撃的なレントゲン写真だったので、今でもその写真は取ってあります。

肋骨下まで来ていて、胃、腸、肺などあらゆる内臓を圧迫していました。

破裂しなかったのが不思議だと言われました。

卵巣は沈黙の臓器とも言われていて、当時も太ったなぁと腹筋をするほどだったので、症状が進行していることすら気づいていませんでした。

半信半疑でも病院に行っていなければ、恐らく破裂して、6歳の時以上に苦しんだと思います。

検診は半年に一回くらいにして、掛かりつけの婦人科病院を作っておくべきだと、今は強く思います。

腫瘍マーカーの結果、良性だったので一先ずホッとしました。

すぐに母に連絡し、地元の病院に紹介状を書いていただいて、6歳の時とは別の大学病院を受診しました。

6歳の時に手術した大学病院は、当時はとにかくあらゆる対応が酷くて、違う病院を受診することは私と両親双方の希望でした(今は分かりません)。

大学病院で採血などをし、手術は2ヶ月後の秋にしていただくことに決まりました。

手術の数日前から入院し、MRIなどを受け、手術に関する説明を主治医の方から受け、手術前は水以外何も口にせず、腹腔鏡手術に臨みました。

すでに左は全摘していたため、なるべくいい部分は残していただきたいという希望にも応えていただくことが叶いました。

ただし、十中八九再発はしますという説明はいただきました。

手術の後、意識が戻るとものすごい悪寒と、手術のために体内に入れた炭酸ガスなどのせいで大変苦しかったのを覚えています。

寒さはしばらくすると落ち着きましたが、炭酸ガスによる体の痛みは2週間程残りました。

その痛みが原因で、歩行練習は大変苦労しました。

入院はトータル9日ほどでしたが、入院費と手術費は、保険がきいたため合わせて9万円でした。

完璧に歩けるようになってからはシャワーもいただけましたし、主治医の方を初めスタッフの方々皆さんが本当に親切で、この大学病院を受診して本当によかったと思いました。

卵巣嚢腫だからといって、必ず全摘になる、というわけではないことを知りました。

もちろん芽を残すわけですから、十中八九再発する、という先生の言葉は本当にその通りだと思います。

私に至っては人生二度目の卵巣嚢腫でしたから、なおさらです。

ちなみに、私以外の家族、親戚にそのような病気の人は見当たりません。

唐突に起こり得る可能性もあるので、是非地元の検診に足を運んでみてください。